奥穂高岳。
長野県にある日本第3位の山であり、標高3190m、高低差1504mを約18km歩いて登らなければならないのに、楽しみすぎて一睡もできず、有頂天な男その1。(わたしだ)
有頂天な男その2、山ちゃん。
小学校から高校まで一緒の同級生。同行者はあと+2名の計4名。
いざ参らん。
念願の初#ヤマネチ @平湯あかんだな駐車場
奥穂高岳に登るには、「上高地」という所まで行かなければなりません。
自家用車では行けないので、山の下(岐阜県側)にあるあかんだな駐車場(1日500円)に車を停め、タクシーorバスで上高地入りします。
助手席に乗るのは有頂天じゃない男、よっくん(高校のクラスが一緒だった友達)と、ほっぺたを抑えているのは最近僕が当店のお客様を紹介してお付き合いの始まったタッキー(ヨット乗ってた時の相方)
つまり全員同じ高校の4人なのである。
「昨日(土曜日)はかなり天気悪かったけど、今日からは最高の天気だよ」と言うタクシーの運ちゃんが綺麗な池(多分大正池)で写真を撮る間、停車してくれました。
グッジョブ運ちゃん。
上高地バスターミナルに着き、入山届けに、全員の住所氏名年齢職業を書く。(そうか…遭難するとこれが発表されるのか…)
からの上高地の目玉、河童橋。
前でとりあえず集合写真。
さぁ、いよいよスタートです。(この時点でAM6:00)
まずは川沿いを3時間ほど歩きます。
「横尾」という所までは、登りはほとんどなく、約3時間ほどのハイキングって感じ。
こんなやつとか
こんなやつが飛んできそうな所です。
なかなか味わえない非日常を体験しまくり。
AM8:45横尾着。
約3時間歩き続け、まぁまぁしんどい。
9:20 横尾大橋通過
ここから本格的な登山道がスタートします。
涸沢という沢沿いを3時間登り続けます。
聞こえてくるのは沢の音だけ。
たまに意味なく「番号!!」とか言って点呼取ったり、3でアホになってもらったりしながらひたすら登る。
涸沢ヒュッテ下の雪渓。
斜度はそんなにないのと、チェーンソーで階段を掘ってくれているので、ここではまだアイゼンはなくても大丈夫なレベル。
スタートから約6時間、11:45頃に涸沢ヒュッテ着。
からのカレー
バーモント甘口が好きな僕としてはそこそこ辛め。お値段1000円。こんな山奥で温かいご飯にありつけるなら妥当なお値段。
でもこれだけじゃ全然足りないので、持参した日清カップヌードゥーにお湯を入れてもらう。(100円)
そうこうしてると、若干小雨が降ってきたので、カッパを着て休憩もそこそこに再スタートの準備。
ここ、涸沢ヒュッテでは軽アイゼンを500円でレンタルできる。
しかーし!!!!3連休で全部出払っているだとおおぅ!!!!!まじかっ!?
ってなりましたが、小屋のあんちゃん曰く、
「うーん、ここまで登ってこれたんなら多分大丈夫っしょ。」と軽いノリ。ほんまかよ・・・
そんなわけで不安を抱えながらも、いよいよ本日の目的地奥穂高山荘に向けてスタートです。
アイゼンなしで雪渓を登ります。わりとシャリシャリしておる。足跡をたどりつつ、尚且つトレッキングポールの先っちょのキャップを外して、一歩一歩慎重に進みます。
アイゼンをしている人は半分ぐらいでしょうか?なんなら下りはまるでスキーを滑るかのようにサーっつって軽快に降りていく人もいます。だ、大丈夫なんだろうか・・・
にしてもひたすら絶景です。いつしか雨もやんで、四人の日頃の行いの良さがひしひしと(え
さっきカレーを食べた涸沢ヒュッテがあんなに小さく見えます。
無事雪渓地帯も抜けて、ここからはほぼロッククライミング。
ザイテングラートという尾根を登っていく途中でみんなでヤマネチ。
僕だけ自転車用のバックパックなんすよね〜。ウォータープルーフなんで雨には強いんすけど、背中が暑すぎる・・・
あと重いのと、ポケットがいっぱいあった方がいろいろ便利そうなので次行く時はちゃんと山用が欲しいな・・・。
ザイテングラート終わり。
標高は3000mのちょい手前。
今日の宿泊地、奥穂高山荘がやっと見えました。トータル9時間半・・・・長かった・・・
夕食まで時間があるので、表の広場みたいなとこでkomorebiのマスターにわけていただいたマメを挽くやまちゃん。
みんなで絶景を見ながらコーヒー飲みます。
なんか「山の歌」的なのを歌うグループがいたり、酒盛りしてる人達がいたり、さながらワンピースの戦いの後の宴的なノリです。
午後6:30頃から晩ご飯。到着順にグループ分けされ、僕達は3ターン目のグループ。(1・2番のグループが食べ終わるのを待つ感じっす)
ごはん、お味噌汁おかわり自由。五臓六腑に染み渡ります。
シャワーはないにしても、こんな秘境で、一泊二食付いて9300円は激安なんではないでしょうか。
席がお隣だった方にいろいろお伺いしようと話かけたのですが、初めての登山でここまで来たことを言うと、一瞬絶句して目を丸くされていました。あれ?なんかいろんな経験者の方に聞いてたリアクションと違うぞ・・・
酔い潰れていたその方の先輩的な人もあとから来て、ご飯食べながら明日のルートを相談したり談笑したり。(後にFBでお友達になってもらいました)
雪渓の残る涸沢までをアイゼンなしで午前中に下るのはいかがなものかってことと、少しでも時間を短縮するために、早朝の奥穂登頂後、前穂高下をスルーして重太郎新道を下るルートに変更。
それなら睡眠時間も確保できるし、ご来光も山荘でゆっくり見ることにして、19:00に死んだように就寝。
タッキーのいびきが笑えるぐらいやかましい深夜0時に目が覚めて、稜線に浮かぶ星空を撮影しようとするも、それはそれは濃いガスと厚い雲に覆われていましたよね。
それだけが今回唯一の心残りですが、それ以外は大きなトラブルも誰一人ケガもなく、順調に1日目を終えることができました。
さて、そんなわけでいよいよ二日目は雲海に浮かぶ朝日を激写です。乞うご期待。